叶わぬ恋、届かぬ想い

05.バスルーム


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 終わっても、すぐに抜いたりはしない。本当はすぐに出て行かなければならないのだけれど、とてもできやしない。余韻をふたりで楽しんで、味わって堪能する。けだるい時間。ベッドの真ん中で向かい合った体勢のまま抱きしめ合う。
「っあぁん!」
 抜くときの声。まだ慣れないんだな。それでいいけど。
「もぉ……いきなりぃ……」
「そのほうがいい声出すからさ」
「なにそれえ……あっ、あ、いやぁん!」
 イったばかりで敏感になっている身体は、そっと触れただけでもびくりと反応する。した後のそんな楽しみかたも、風澄とするようになってから知った。
「やぁ……あんまり触っちゃだめぇ……」
「そんなこと言われてもなぁ……目の前で誘ってるじゃん?」
「誘ってなんか……あん、だめ、だめだってばぁっ!」
 ベッドの上でしどけなく身体をくねらせる風澄。甘々。バカップル状態だな、俺たち。実際は、そんな関係じゃないんだけど。でも、そんな簡単な関係よりずっと、色々なものをシェアしてる気がする。こういうのをなんて言ったらいいんだろうな。
「さて……行くか」
「え?」
 途端に、寂しそうな顔をする。俺がどこかに行くとでも思ったんだろうか? こんなおまえをひとりになんかするわけないじゃないか。前にもしたように額をピンとはじいて、言う。
「風呂だよ。つきあえ」
「え? えっ? ええぇ!?」
 嘘おぉーっ! という叫び声が腕の中から聞こえるが、聞こえないふりをして、そのまま風呂場に連れ込む。姫抱っこ、嬉しくないわけ?
「嫌?」
 脱衣所に立たせて、そこで聞く。嫌だなんて言わせないよっていう目で。と言っても、強制じゃなくて、どっちかって言うと甘えてるんだよな、こういう時の俺って。……女に甘えるなんてこと、今まで全くなかったんだけどなぁ。
「っ……恥ずかしい……」
「ならOKだな」
「なんでそうなるのよぉ……」
「だって、もう風澄の恥ずかしいところなんか全部見ちまったし? 隠さなきゃいけないところなんか、どこにもないだろ?」
「いやぁ、言わないでぇ、やああぁ〜っ!」
 顔を両手で覆って、頭を振って。あのな、今の格好で既に全部見えてるんだぜ? わかってるのかねえ。あんまり面白いし可愛いからそのまましばらく眺めちまった。そして両手首をそっとつかんで、目を見合わせて。
「……だめ?」
 この状況でなにも言えなくなったら、それは許容。だから俺はそのまま風澄を抱き上げて、風呂場に連れ込んだ。たった数歩の距離なんだけどさ。おとなしくしてるってことは、いいんだよな、やっぱり。
「ううう……逃げたい……」
「だーめ、逃がしてあげません」
 声が響く。風呂場に反響する、独特の音。
 風澄に水が当たらないようにシャワーを出し、温度を見る。
 この部屋はなんだかんだ言って裕福な核家族用のものだから、風呂場もマンションにしてはかなり広い。あれやこれやをするにはもってこいだったりする。いや、俺がそれを目当てに借りたわけじゃないぞ、親戚のだからなっ!
「ほら、来いよ」
 風澄をシャワーの近くに立たせて、ぬるめの湯を浴びさせる。うわ……水が肌に当たって弾かれて、電気の光を浴びて跳ねて踊ってきらきら光ってる。明るい色の長い髪の毛が水を含んで身体にぴたりと張り付いていく。っ……これは、ちょっと……ヤバ……。俺、女と風呂なんかに入った記憶はないんだけど(母親とか姉とか除外、だいたい憶えてない)、こんなに綺麗なもんなのか? 風澄だから? 俺が好きな女だから?
 いや、こんなこともあろうかと、こういうときの必須アイテムはこっそりと用意してあるんだけど。でも、ここで……大丈夫だろうか、風澄は。それに、もしかして俺って、『シチュエーション萌え』とか、『場所萌え』とか思われてやしないだろうか。『萌え』って言葉の意味はきちんとはわかっちゃいないんだけど、わけもわからず妙に好きってことだよな?
 風澄とするならどこでもいいんだけど。
 ただ、そのボルテージを決して下げたくないんだよな。毎回したくてたまらなくなるし、触れ合えば気持ちいいし、色々なこともしたくなってしまう。だから変なところでもついつい手を出しちまうんだよ。風澄も、それに抵抗しても決して拒絶しないから、つい……。いや、だから、一回は必ず普通っていうか、風澄が安心する――向かい合ってるのがいいらしい――体勢で、ベッドでちゃんとしようと決めたわけだ。なにしろ俺を受け容れてくれたことが嬉しくてさ、これで一回で済むわけがない。って、さかりのついてた中高生時代よりさかってるよ俺……猿並?
「……昂貴? どうしたの?」
「い、いや……」
「あ……」
 ちょっと目線を下に向けたかと思うと、すぐに目をそむける風澄。真っ赤になって絶句してる。ヤバ。やっぱり、そっちも反応してました?
「……ほんとにもー、精力の塊……」
「誰のせいだ誰のっ」
「こんなとこに連れ込んだのは誰よ?」
「俺ですね」
「……そうですね」
 あっさりと即答した俺に、がっくりと風澄は肩を落とす。なんだかいいな、この会話。こんな格好でこんな場所にいるのに、こんな自然に話せるなんてさ。そんなことを考えていたら、思わず本音が出てしまった。
「嬉しいね」
「は?」
「うん。ちょっと、些細な幸せを噛み締めてみた」
「はあ……?」
 やばいかなと思いつつも、あからさまでない程度に言ってみる。彼女はきょとんと首を傾げて、俺の言っていることがさっぱり飲み込めていない様子だ。俺の気持ちなんぞ、気づいていないどころか、想像もしていないんだろうな。風澄の鈍さに感謝したいようなしたくないような。女心は複雑だと言うけれど、男心だって充分複雑だ。恋は惚れたほうの負けってやつかね。ま、負けっぱなしで一向に構わないけどな。
「……あいつとは、こんなことしなかっただろ?」
 なにしろ俺より前に『正常位以外でしたことがなかった』んだから、他の男としたことなんてたかが知れてるだろう。いや、それで気が済むわけじゃないんだけど、俺の勝ちって気がしないか? 風呂がどうこうじゃなくて、なんていうのかな、風澄との『親しさレベル』が、俺の勝ちだろ? って。言っておくけど、俺だって他の女と構内だとか屋外だとか手錠だとか目隠しだとかでしたことはない。対面座位も、姫抱っこも、もちろん風呂も。風澄だけだ。ひとりの存在を、これほどまでに求めずにはいられないのも、風澄だけ。
「またそんなこと言って……」
「違うのか?」
「ううん、違わない……昂貴が初めてよ」
 うわ。
 そんな素直な反応でいいのかよ。
 おまえ、自分の状況わかってるか? 目の前に狼がいるんだぜ?
 いや、俺は紳士だけど。少なくとも風澄としてる時以外は。……してる時は本当に無理。なんつうか、あれは既に獣だしな……。まぁ、風澄のことは四六時中想ってるけど。なんてな。ははは。……って、馬鹿か俺は。ま、恋する者は馬鹿になると言うし。
「こんな変なことしたがるひといなかったし」
 ずるっ。思わぬカウンターに、俺の身体は思わずかくんと傾いてしまった。
「そう来るかっ!?」
「あはははは、だって本当のことだも〜ん」
 ったく、この女あぁ。ひとが惚れてるからって(いや風澄は俺の気持ちは知らないはずだけど。あの言葉――『Ti amo.』の意味に気づいてさえいなければ。気づいていたらこんな普通の会話はできないだろうし、たぶんまだだな)調子に乗るなよ?
「そんなこと言うのはこの口か?」
「あ……」
 定番のなだれ込み方だなーこれ。ううん。我ながら芸がないかも。まぁいいか。
「あぁ……ん、はっ……んむ……んぅ……」
 舌を入れて、唾液を嚥下(えんか)し合って。よく考えると非常に汚いというか、想像しただけで引くような、おぞましいことのような気がするんだが、風澄だとなぁ……しちまうんだよな。しかも全然嫌じゃないし、むしろ好きだ。風澄もしてくれてるから、たぶんそう思ってくれてるだろう。壁に掛けたまま流し続けているシャワーから水が飛んで、俺まで半端に濡れてしまったけれど、全然気にならない。頭の中は風澄だけ。
「ん……っはぁ……。んもぉ……」
「先に洗っちまおう、続きはそれからだな」
 この調子なら大丈夫そうだ、先にこの後なにをするか、それとなく教えておこう。心構えもできるだろうし、本当にコトに及ぶまでに色々想像が働いて、イイ結果になってくれたりするかもしれない。つまり、いつも以上に濡れやすかったり、既に濡れていたりとか、敏感になっていたりとか。いやあオイシイねえ。
「って、まさか……」
「そう。ここでしまーっす」
「いやあああぁあん!」
「だいじょーぶだいじょーぶちゃんと持って来てるからコレは」
 差し出したのは、銀色のパッケージ。中身は言うまでもないだろう。一応多めに持ってきてますが如何?
「っ……嘘、そんなにするの? 私、壊れちゃうよ……」
「いやこれは予備だってば」
「予備ってなんのよおおぉ!」
「あのねぇ風澄さん、俺をなんだと思ってるんだよ……」
 こんなとこで二度も三度も連続でしませんよ、さすがに。……いや、風澄しだいだけど。これはさ、中身の安全のためだって。たまーに不安なのがあるんだよ、普段使うもんじゃないけど、なんかの拍子に穴とか傷とかつくこともあるだろ? そういうのがパッケージについてたら絶対使わない。中身のチェックも当然する。もしものことがあったらいけないからな。いや、俺はそうなっても構わない。正直なところ、それで風澄を俺に縛りつけられるならっていう誘惑が聞こえたこともある。だけど、それじゃ意味がないんだよ。たとえ風澄の身体を縛れても、心が俺のほうを向いていないなら意味がないんだ。だから、安全日だろうが危険日だろうが、避妊はする。風澄じゃなくてもそうしてたしな。そのときはむしろ性欲処理のためであって、その女と俺の遺伝子なんか残す気はさらさらなかったからなんだけどさ。生でして外出しなんて方法では避妊にならないってことも知らないでセックスするような不勉強な奴もいる時代だけど、避妊してたって妊娠することもあるからな。妊娠確率ゼロの完全な避妊法が存在しない以上、万全には万全を重ねないと。あと、性病予防の役割もあるからな。これも、万が一だ。
 それに、堕胎って、どうするか知ってるか? 現代の主要な堕胎方法には明るくないけれど、俺が知ってる方法は、まだ未熟な受精卵を直接掻き出すってやり方だ。ドキュメンタリーで見たから日本じゃなかったかもしれない。だけど俺は本当にショックだった。熊手に似た形の小さい道具を子宮に直接突っ込んで掻き出すんだ。そんなことをして母体がただで済むわけがない。そんなこと絶対させたくない。特に風澄には、決して。だったら、なんであんなに他の女を抱いてきたんだよって言われそうだけど、やっぱり、それは風澄に会ってなかったからなんだよな。俺も健康な男なんだから、そのへんは容赦して欲しい。今は風澄一筋なんだからいいだろ?
「……嫌ならいいよ。俺も、それくらい我慢するから。ちゃんと言えよ?」
「いやだって言ってもするじゃない……」
「だって、それは『いい』って意味だっただろ?」
「うわあぁん卑怯だぁ、ずるいよぉ」
「じゃあ、嫌?」
 目を見つめて、語りかける。
「俺とするの、嫌……?」
 そう言ったら、どう返ってくるのか知ってるよ。
 だって風澄が言ったんだ。
 俺とするのが気持ちいいって。俺とするのが好きだって。
 俺に抱かれて溺れて、なにもかも忘れていたいって。
 だから。
「……嫌じゃない」
「だろ?」
「でもっ!」
「ん?」
「昂貴の変態っ! 変なのは嫌だって言ったのに、ちゃんとしてくれたくせに、普通にできるくせに、なんでまだこんな変なことばっかりしたがるのよぉ!」
「それはね」
「なによ!」
 言ってみなさいよ言いわけでもなんでもできるものなら! って顔。
 怒っている顔なんだけど、怒られてるのは俺なんだけど、嬉しいのはそこに隔てがないから。気が強くて、はねっかえりで、だけどすごく生き生きとしてる風澄。
「風澄さんがあまりに可愛いから、つい、ね?」
「っ……こんの、馬鹿ああぁ!」
 おいこらっ、暴れるなって。ぽかぽか殴られた。あのぅ風澄さん裸ですよ? 胸揺れてますよ……あぁ、絶景かも。色も形も綺麗なんだよなー。感触もいいんだけど。
「風澄」
「なによっ!?」
「早く洗っちまおう、正直言ってあんまりもたなそうなんだ」
 がくん、と折れる身体。脱力してる。それをいいことに俺は風澄を椅子に座らせ、シャンプーを取り、勝手に彼女を洗い始めた。ちなみに風澄のシャンプーだのなんだの、必要なものはみんな置いてある。置いとけよって言ったら遠慮してたけど、むしろ是非どうぞ。使いに来いよって言えるだろ? でもパジャマは俺の。風澄の部屋には俺のパジャマを置いてある。普通の格好も見たいから、これは本当に俺用。この前泊まりに行った時に色々と置いて帰ったから、生活に必要なものはもろもろ置いてあるな。あーこれで恋人同士じゃないってなんなんだよ俺ら。まぁいいけどな、どんな関係であれ、風澄の『一番近くにいる人間』であることには変わりない。
 そして、爪を立てないように、ゆっくりと風澄の地肌を包み込む。根元まで、綺麗な明るい色の長い髪。普段はふわふわしているのに、こうしていると全然違う。
「あ……気持ちいい」
「え? なに? 感じる?」
「違うってば! 昂貴の手って大きいでしょ? だから」
「あぁ、そういうことか」
 ちっ。なーんてな。
「なんかね、ずーっとこうしていて欲しい感じ」
「本当か? 気持ちいいんだ?」
「うん。すごく落ち着く。昂貴って器用よね、なんでもそつなくこなすもん」
 そうかな。まぁ基本的に、コツをつかむのは得意だな。できないと悔しくなってつい頑張るし。でも風澄もそうじゃないか、負けず嫌いでさ。洗い流しながらそんなことを話す。終わったらトリートメント。そのままじゃ駄目だよな、どうしよう? タオルでまとめようかな? って思ったら、風澄が「あれ」と言い、置いてある大きな髪留めを指差した。乗ってきてるね風澄さん? くるくる適当にまとめて、ぱちんとはさむ。やっぱり俺器用かも。
「昔行ってた美容院でね、すごく気持ちいいシャンプーしてくれる人がいたなぁ。サロンの雰囲気が良くて好きだったんだけど、美容師さんとあんまり相性あわなくて、同じところで担当のひと替えるのはなんか気が引けて、違うところにしちゃったんだけど」
「ふぅん? つまり風澄はこんなことそんな他人にさせてたわけ?」
「あのねえ! 美容院だって言って……あぁっ……」
 ボディソープを取った手で、そのまま身体に這わせる。香る、穏やかなフローラルブーケ。これは風澄のではなくて元からうちに置いてあったものだ。実家で使っていたのと同じもので、そのへんの薬局やらなにやらでは売っていないし、少し値が張るけど、自然な香りが心地よくて気に入っていたから、ひとり暮らしを始めてからもずっと使い続けている。買うのは少し恥ずかしいけどな。男の客なんて珍しいから、店員に顔を憶えられてるし、ちゃっかりメンバーズカードも持ってたりするし……(ちなみにスタンプカードは数枚貯めたことがある。もちろんDMもしっかり届く)。この話をしたら、また風澄に『こだわりのひと』って言われるんだろうなあ。
「あ……やぁ……っ、どうして……」
「手なのかって?」
 タオルもスポンジも使わないよ。愚問ですねえ風澄さん。決まってるじゃないか、そんなの。こんなおいしいシチュエーション逃すなんて、男としてありえないね。絶対嫌だ。つぅか男女で風呂って言ったら基本だろう。……うーん、やっぱり『シチュエーション萌え』ってやつか俺……? いいんだよ、風澄限定なんだからっ!
「っふ……あ、ん、あぁ……あぁ……」
 いつもの激しい反応と少し違う、快感に身を委ねる声。うっとりと目を閉じて、甘く切ない喘ぎ声を洩らす。もはや身体を支える力は抜けて、全てを俺に預けている。
「風澄のこんな声が聞けるっていうのに、どうして手以外を使えるかね?」
 その身体の奥に火をつけるように執拗に撫で上げる。既に知り尽くしている風澄の性感帯の中でも特に弱いところを意図的に攻めながら、明らかに洗うのではなく快楽を呼び起こすのを目的とした触り方で。ローションプレイ、という言葉が頭に浮かんだ。俺はしたこともされたこともないけれど、こんな触り方をした上に、こんな反応をされてしまっては、そういう方向にしか想像が働かない。
「やぁ……あん……あぁ……んああ……っはあぁん……」
 全身をそんなふうにまさぐったら、風澄はもう息も絶え絶えだった。
「っ、こぅき、昂貴ぃ……」
 乱れる呼吸の中、涙目の彼女が必死で俺に訴える。
「なに?」
「も……やめて……これじゃ、先、いっちゃう……そんなの、やだ……」
 あぁ、自分だけ気持ちいいのじゃ嫌だってことかな? 気にしなくていいのに。だって女の子はいくらでもイけるんだろ? いや、身体の、つまり器官の限界ってのはあるけどさ。体力も使うし。まぁ男だって何度もイけないこともないんだが、回数こなすと、そのたびに薄くなるんだよなあ……なにって、聞くなよそんなこと。それに、先にイかせておいたほうがしやすいんだよ、俺も。
「いいから、な?」
「でも……」
 逡巡する風澄を尻目に、自分の手を洗う。ボディソープがついてるのに、体内に挿れるわけにいかないからな。
「イかせてやるよ。……俺のは、あとでたっぷりな」
「や、やだ……なに言って……っ、やああぁ!」
 片手の指を挿れて、もう片方の手でその近くをまさぐる。
 風呂に入る前に既に一度終わっていたそこは、きちんと後始末で拭っておいたにも関わらず、もう驚くくらい、じっとりと濡れている。こんなに感じていたんだと思うと嬉しくなる。だから俺は珍しく焦らしもせずに、風澄を一気に解き放った。
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To be continued.
2003.11.11.Tue.
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